構造上の違い
ケーブルアセンブリは線材に定義済み端接を加える構成、ハーネスは導線やケーブルを分岐、コネクタ、固定点のある経路網へ整理する構成が一般的です。サイズ、ジャケット厚、端数で区切る絶対規則ではありません。IPC の説明では IPC/WHMA-A-620 内で cable と wire harness を同義に使います。外被やモールドだけで完成品の密封等級を証明できません。
図面と見積の比較
| 項目 | アセンブリ傾向 | ハーネス傾向 | 明確にする条件 |
|---|---|---|---|
| 構成 | ケーブル接続 | 分岐経路網 | 実際のトポロジー |
| 寸法 | 全長と自由長 | 区間と分岐長 | 基準と公差 |
| 材料 | 線材と端接 | 導線表と束ね方 | BOM と代替規則 |
| 経路 | 路線と端方向 | 出口と固定位置 | 実装形状 |
| 治具 | 接点と工法による | 配線治具を使う場合 | 工程上の必要性 |
| 検査 | 図面に従う | 図面に従う | 配線、条件、根拠 |
| 保守 | 完成品または承認部品の交換 | 分岐へのアクセスや修理 | 許可作業 |
名称は価格や適合を決めません。材料、端接数、手作業、治具、試験時間、数量を同じ管理図面で比較します。
二つの説明例
表示用の点対点線では A/B、線材、端方向、基準間長を示し、配線、シールド接地、付属品、経路を追加します。「表示ケーブル」だけでは代替条件が分かりません。
主幹と三つの分岐があるセンサ接続では、分岐点、区間長、出口方向、コネクタ ID と表示を定義します。共通接地、接合、空き接点を推測させません。これは説明例で顧客の試験結果ではありません。多芯主幹と分岐線の混合構成は両方の名称で呼ばれます。
選ぶ条件
特定線材と完成端接が中心ならアセンブリ、複数宛先への分配と固定管理が中心ならハーネス経路を検討します。両方なら一つの管理資料で説明します。運動、温度、防護、伝送は別途指定し、名称だけで屋外、防水、医療適合や低故障率を示しません。
見積と検証
- 図番、版、BOM、全コネクタ・端子・線材料番。
- 端点、接合、分岐、区間長、出口、方向、固定基準。
- 電源、リターン、シールド、未使用接点を含む全配線。
- 設計資料に基づく電圧、電流、信号、可動、環境。
- 配線、断線・短絡、絶縁抵抗、耐電圧は設計で選ぶ。名称から高電圧試験を指定しない。
- 数量、記録、包装、変更管理。
カスタムアセンブリ、IDC、微小医療ハーネスを参照できますが、用途名は機器適合を証明しません。電気試験計画で出荷確認を定義し、実装モデルと分岐・寸法を照合します。必要な保持力、可動、環境、チャネル試験の条件、限度、抜取計画、記録を管理します。

